ビタミンAと妊婦2 |
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妊婦の摂取について2ビタミンAの過剰摂取といっても、月に数回あるいはごくまれに、大量摂取した場合は、胎児にはほとんど影響がないといわれています。 問題なのは、長期間にわたって継続して、レチノール(ビタミンA)を大量摂取した場合で、もし、これから妊娠を望む場合は、今のうちから動物性のビタミンAを、控えるように心がけるべきです。 レチノールは余分な分であっても肝臓に貯蔵され、ビタミンA過剰の状態がしばらく続くからです。 とはいえ妊婦の人は、鉄分不足で貧血になりやすいため、鉄分が多く含まれるレバーを食べることが、多くなることもあります。 こんなときは、事前に婦人科の専門医や、かかりつけのお医者さんによく相談して、食事の献立を工夫したり、サプリメントを利用するとよいでしょう。 なお、ビタミンAの過剰摂取が心配で、極端にビタミンAを摂らないのも問題があります。 厚生労働省のビタミンAの摂取基準は、妊婦は通常のときより、少し上乗せして、1日あたり670μgRE(推奨量)になっています。 また、赤ちゃんが生まれた後の授乳婦では、さらに上乗せ分があり、1020μgRE(推奨量)になっています。 *参考 摂取過剰による奇形の例下記は、ビタミンAの過剰摂取が原因でおこる、代表的な奇形の症例です。 口蓋裂(こうがいれつ)生まれつき上あご(口蓋)が裂けた状態のことで、母親のお腹の中で育っているときに、上あごが結合しないで、両方に裂けています。 通常は妊娠8週〜12週ごろに、左右の上あごの突起部分が成長して、顔の正面で一体になります。しかし、ビタミンAの過剰摂取やその他の原因で、一体にならない場合があります。 水頭症脊髄(せいきずい)液が、何らかの原因で脳にたまって、頭が大きくなった状態です。脊髄液がたまると、嘔吐、頭痛、意識障害などがあり、運動障害、失禁、知能低下などの、障害がでてきます。 小耳症文字どうり、普通の人より耳が小さいことで、生まれたときに、すでに耳が小さいのがわかります。女性よりも男性のほうが多く、小耳症になる確率は、約1万人に1人の割合といわれています。 ◇ビタミンA コンテンツ一覧 |
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