ビタミンDの過剰摂取 |
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過剰症ビタミンDは、もともとカルシウムやリンなどのミネラルの吸収を助け、血液中のカルシウム濃度を、一定に保つ作用があります。 体内にあるカルシウムは、その大部分が骨に貯えられますが、それ以外は、血液や細胞に一定の濃度で、存在しています。 カルシウムは、神経伝達や筋肉の収縮などを調整する、とても重要な働きをしており、これはカルシウム濃度が常に一定の状態でないと、上手く働きません。 そして、この濃度を保つのがビタミンDの役割でもあります。実際は、ビタミンDとホルモンが同時に働いて、カルシウムを骨に貯えたり、身体の外に排出して、カルシウムの濃度を調整しています。 尿毒症ビタミンDを長期間、過剰摂取すると、血液中のカルシウム濃度が上昇して、血管の内壁や心臓、肺、胃、腎臓などの内蔵に、カルシウムが沈着しやすくなります。 特に、ビタミンDの過剰摂取で問題になるのが、腎臓(じんぞう)にカルシウムが大量に沈着した場合です。 この場合は、尿毒症をおこして、体調が非常に悪化し、ひどいときは、命に関わる状態になるので、ビタミンDの摂り過ぎは注意すべきです。 腎臓というのは、身体の「ろ過装置」の働きをしていて、血液や体液に含まれる不純物や老廃物を取り除き、それを尿として排出しています。 この腎臓に、カルシウムが貯まって障害をおこすと、身体中に不要なゴミや老廃物が、あふれることになります。 このため、身体中に発疹(ほっしん)ができはじめ、尿毒症によって最終的には、生命が危険になります。
ただ、ビタミンDの過剰摂取といっても、ごく短期間だけ大量摂取したからといって、すぐに尿毒症になることはありません。 また、食品・食材に含まれるビタミンDのほとんどは、その含有量はそんなに多いわけではありません。 極端な偏食をしないかぎり、普通の食生活をしていれば、問題になるような過剰摂取は、ないと考えてよいでしょう。 具体的な、摂取量や食品については、ビタミンDの1日の摂取量やビタミンDが多い食品・食材をご覧ください。 ◇ビタミンD コンテンツ一覧 |
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